EC事業者に強い、OMSとWMS一体型の『LOGILESS』本池:本日はよろしくお願いいたします。ロジレスは2017年設立の会社で、「OMS(受注管理システム)」と「WMS(倉庫管理システム)」が一体となったEC自動出荷システム『LOGILESS(ロジレス)』を提供しています。本日は3PLなど倉庫業の方々が多く参加されているので、WMSはご存じかと思いますが、OMSは馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。OMSとは、EC事業における受注から発送依頼までの受注管理業務を効率化するシステムです。まず前提として、ECには「モール」と「カート」という概念があります。「モール」は、楽天市場やYahooショッピングなど、エンドユーザーが複数ブランドのなかから商品を購入できる場を指します。「カート」は、ShopifyやBASEなど、自社サイトで直接販売できる場を指します。多くのEC事業者は、これらを複数併用しながら出店されています。OMSは、こうしたモールやカートとデータ連携し、受注データの取り込みやメール配信を自動化します。そしてWMSは、倉庫内での管理を担います。『LOGILESS』の最大の特徴は、OMSとWMSを一体型で提供している点です。別システムの場合、たとえばEC事業者(荷主)が受注データをCSV等で取り出し、それを倉庫業者へメールで送る……といった手間が発生しがちです。一体型であれば、たとえばAmazonで注文が入ると、その受注データが自動で倉庫側のWMSに連携され、出荷指示が飛びます。出荷完了後は、その実績がOMSに自動反映されます。これにより「データの受け渡しが不要になる」「在庫情報が常に共有される」といったメリットが得られます。三方よしの仕組み パートナー倉庫の無料紹介現在、『LOGILESS』をご利用のEC事業者様は約1,600社。年間200社ほどのペースで増加しています。本日ご参加の3PL事業者のみなさまとともに、EC事業者様の獲得をさらに加速できればと考えています。『LOGILESS』は、EC事業者がOMSを、倉庫事業者がWMSを使用していいただきますが、費用はおもにEC事業者側の負担で次の通りです。EC事業者:初期費用・導入サポート0円、月額25,000円+出荷件数に応じた従量課金倉庫事業者:初期費用・月額費用ともに無料(※一部ハンディターミナル等の機器レンタルや『LOGILESS Plus』などオプションプランの費用が発生することがあります)ここでひとつ、重要なポイントです。倉庫様から「無料であれば、いま使っているWMSをLOGILESSに切り替えたい」と言われることがありますが、WMSのみの単体での提供は行っていません。倉庫事業者がLOGILESSのWMSをお使いいただくのは、荷主側が弊社のOMSを契約している場合に限られます。また、「無料のWMSって品質はどうなのか」と言われることもありますが、スポットワーカーの方でも直感的に操作できるUIだと非常にご好評いただいています。倉庫様から特に喜ばれているのは、「出荷モデル」という機能です。事前に設定した条件ごとに、出荷のグルーピング(バッチ作成)を自動で行う機能で、「ヤマトのネコポス分だけ出荷したい」「本日出荷分だけを処理したい」といった場合に、設定しておけば自動的に引き当てがかかったものからグルーピングされます。ロジレスでは、LOGILESSをご利用、またはご検討中のEC事業者様向けに、提携倉庫様の中からEC事業者様の条件に合う倉庫を無料でご紹介する「倉庫紹介サービス」を実施しております。商品特性や出荷規模などの条件をヒアリングさせていただいた上で、ご紹介可能な倉庫業者にお声がけし、ご立候補いただいた倉庫業者をご紹介させていただく流れです。現在、全国300社以上の提携倉庫の中から、EC事業者様のご条件に合う倉庫をご紹介しております。また、ご商談前のご相談や、システム・運用に関するご質問などにつきましては、ロジレスの専門コンサルタントがサポートさせていただいております。ぜひ、この機会にロジレスのパートナーになっていただけたらと思います。ROMS発、梱包工程の課題を解決する『梱包アシストAI』勝藤:私たちROMSは、2019年創業のメーカーで、自動倉庫や自動仕分け機といったマテハン機器を作っています。主力製品は「Nano-Stream(ナノ・ストリーム)」や「Nano-Sorter(ナノ・ソーター)」といった自動化ソリューションですが、物流や製造現場におうかがいする中で、“梱包工程”に多くの課題があることが見えてきました。そこで開発したのが『梱包アシストAI』です。これは、オーダー内容に応じて「どの箱を使い、どう詰めるか」をAIが判断し、3Dで視覚的に指示するソフトウェア(SaaS)のサービスです。ROMSには、ハードウェアのエンジニアもいれば、それを制御するソフトウェアのエンジニアも多数いますので、その強みを生かして自社で企画・開発したものです。梱包現場では、・運賃改定や資材価格の値上げ・作業の属人化・梱包品質のバラつきといった課題を抱えています。ただし、梱包工程は大きな投資がしづらい領域でもあります。そのため“変えたいけれど変えにくい”工程になっているのが実態です。一方で、荷主様に対しては「何かしらの改善提案をしたい」という思いを持たれている現場も多く、打ち手に悩んでいるケースが少なくありません。そこで一つの策となりうるのが『梱包アシストAI』です。3つのポイントに分けて特長を説明します。簡単接続API連携により、『LOGILESS』をお使いの場合は、開発不要ですぐに利用開始していただけるようになりました。そのほか、CSV連携も可能です。おもてなし梱包荷主様からの「緩衝材はこう入れて」などの細かい指示を画面上に表示できます。また適切な箱サイズの推奨により、配送費や資材費を最小化するので、荷主様に大きなコストメリットをご提供します。フィードバック機能AIが推奨する箱に対し、「実際には商品がうまく入らず、この箱を使用した」などの現場による判断をフィードバックできます。フィードバック機能を使えば使うほど、AIが現場の状況を学習し、梱包指示の精度を向上していきます。今ある現場の知恵をフィードバックすることでAIを賢くし、その知見を現場の共有財産として蓄積していくことが可能です。梱包アシストAIの活用事例活用事例をご紹介します。こちらの写真は梱包イメージの比較です。左側のオーダーに対して、現場の判断では右下の100サイズの箱を使い、空いたところに梱包資材を詰めていましたが、梱包アシストAIを活用すれば、80サイズの箱にきれいに収めることができます。これにより、配送料も梱包資材費も削減されます。次にご紹介するのは、実際に導入いただいた3PL事業者の事例です。導入前は作業者ごとの判断で箱を選ぶため、梱包にバラつきがあることが課題でした。梱包アシストAIの活用により、箱サイズの最適化と、作業者の“迷う時間”の削減にメリットを感じていただきました。さらに、現場では元々3種類の箱を使っていましたが、梱包アシストAIを使って得られた梱包実績のデータをつぶさに見てみたところ、「もう少し小さい箱があったほうが良い」と分かり、箱のラインナップの見直しを行いました。こうした取り組みを行うことで、オーダー1件あたり約30円の削減につながりました。この企業様の取り組みを時系列で表したものが次のグラフです。青い棒グラフが昨年、オレンジが今年の平均配送料単価です。9月に梱包アシストAIの導入を決定し、10、11月と慣らし運転をしていただきました。導入した1日目から、いきなり梱包の最適解を提示することは難しいですが、さきほど紹介した「フィードバック機能」をご活用いただきながら3カ月ほどの助走期間を経て、この企業様の場合は、年明けには前年比で約30円の配送量削減につながったという結果が出ています。梱包アシストAIの利用料は、従量課金制で1件あたり5円なので、5円のコストで30円を削減できた、という計算になります。梱包アシストAIは、AIの指示に単純に現場が従うシステムではなく、現場の皆さんが使い込んで積極的にフィードバックすることで、どんどん品質を向上させていくものです。現場の知恵をシステムに反映させて、会社のなかで共有財産化していく。それにより、今日来たスポットワーカーの方にも、梱包作業を任せられるようになる、そんなプロダクトです。私たちROMSができることとしては、ロジレスさんと同様、荷主様への提案時に詳細な説明をサポートしたり、実際のテスト運用のレポート作成をお手伝いしたりすることが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。『LOGILESS』と『梱包アシストAI』の連携で叶うこと本池:今回の連携について具体的に説明します。『LOGILESS』をお使いのお客様が『梱包アシストAI』を導入する場合、まず図左の『LOGILESS』側で、受注から検品までのデータが処理されます。その受注データの部分で、『梱包アシストAI』とのAPI連携をすでに済ませています。受注データを連携させると梱包アシストAIの計算が行われ、検品スキャンの際にタブレット画面に最適な箱サイズと詰め方が表示されるので、それを見ながら梱包し、出荷するというオペレーションになります。ところで勝藤さん、今回ROMSさんがWMSの連携相手としてロジレスを選んでいただいた背景をうかがえますか?勝藤:我々が選んだ、というよりは、現場の皆さんが選ばれていると感じたのが一番の理由です。私たちはマテハンメーカーなので物流のお客様の現場によく伺いますが、「WMSは何を使っていますか?」と聞くと、「LOGILESSを使っている」という声がよく挙がります。また、ロジレスさんはOMSも一体型で提供されていてEC事業者様に強いという特徴があり、我々のお客様もEC事業者が多いという共通点があったことも、今回の連携の大きな理由です。EC事業者が『梱包アシストAI』を導入するメリット本池:導入に向いているのは、やはりEC事業者様でしょうか。勝藤:そうですね、BtoC向けの出荷をされているお客様には特に効果があると思います。梱包のバラつきが出やすい小物や複数SKUを扱う現場ですね。アパレルなどにも非常に効果的だと思います。本池:アパレルといえば、ワンピースなどは畳む前のサイズでマスタ登録されているので、そのまま計算するとすごく大きな箱に入れなくちゃいけないようなことになりますよね。そうした場合はAIで対応できるのでしょうか。勝藤:はい。事前に商品サイズ登録をした場合はそのデータが正とされますが、マスタ登録がない場合は、AIが「標準的な折りたたまれた状態」の3辺サイズを算出し、初期値のサイズ情報として登録します。さらにフィードバック機能を使うことで、「畳めばこのサイズになる」という現場での梱包結果をAIが学習し、初期値とのズレを自動で補正していきます。AIは箱サイズ選びだけでなく、商品マスタそのものにも学習を応用しますので、どんどん賢くなっていく仕組みです。現場の方、さらには管理者の方にとっても、非常に使い勝手が良いプロダクトだと思います。(※API連携した際の自動補正機能は、順次実装予定です)本池:コスト面だけでなく、梱包の品質面でも効果がありそうですよね。たとえば数年前、エンタメ系コンテンツのファンの方が、開封したグッズの様子をXに投稿したところ、小さなグッズが大きな箱に緩衝材がほとんどない状態で入れられているのを見て「梱包が適当だ」と炎上したケースがありました。梱包方法にもお客様のシビアな目が向けられていることを考えると、品質の安定化という面でもメリットが得られそうだと感じます。勝藤:そうですね。梱包アシストAIを活用することにより、ベテランの作業者さんがやられている作業をAIによって平準化し、誰でも同じクオリティで作業できる環境を作れることも強みだと思います。本池:また、商品マスタを登録しなくても、AIがWeb上のデータから探してくる機能もあるんですよね。勝藤:事前に商品マスタを登録しない場合は、商品名やJANコードなどからWeb上のサイズ情報等を取得し、自動補填する仕組みになっています。これにより導入時のマスタ登録の手間を大幅に減らすことができます。本池:AIを導入するとき、熟練の作業者さんからは「自分の仕事が取られるのではないか」といった反発が出ることもありますが、このフィードバック機能などは「むしろあなた方の力が必要なんです」みたいなアプローチで進めると、現場にも馴染んでいくんじゃないか、なんて思いましたね。勝藤:おっしゃる通り、その視点はすごくいいポイントです。現場には長年の“私のやり方”を大切にされている作業者の方もいると思いますが、「お持ちの経験、築き上げたナレッジをぜひ、みんなにも展開しましょう」とポジティブに巻き込めるといいですよね。本池:倉庫様ごとに、梱包のバラつきをなくすための手順書や注意書きを壁にたくさん貼るなど工夫されていますが、作業していくうちにそれらを読まなくなったり、属人化が進んだりしがちです。これならタブレット一つで視覚的に指示が出るので、現場への馴染みも早そうです。それから出荷作業中の現場では、検品前に箱だけを大量に組み立てて、それがあふれかえっているような光景もよく目にします。梱包アシストAIであれば、適切な箱サイズがすぐに分かるので、現場の工数改善もできるんじゃないかと思いました。勝藤:実際の現場では、出荷に間に合わせるためにかなりスピード感を求められますし、本池さんが見た現場のやり方は、効率を上げるための一つの工夫だったんでしょうね。我々のサービスは、現場での迷う時間を極端に減らす効果もありますので、結果として作業スピードの向上にもつながるかと思います。勝藤:あらためて『梱包アシストAI』の導入メリットを整理しますと、倉庫様にとっては「教育コスト削減」や「スポットワーカーの方などの品質レベル向上」、荷主様にとっては「配送のトータルコスト削減」という、両者にとって大きな価値がご提供できます。梱包アシストAIの利用料は、1件5円の従量課金制です。使っていただいたオーダー分だけコストが発生する料金体系です。まずは小さなボリュームから使ってみたいなどといった“お試し”も大歓迎です。資材と同様に、利用料を荷主様にご請求するのもひとつの策かと思いますので、ご相談いただけたら一緒になってお取り組みいたします。参加者からいただいたご質問と回答最後に、ウェビナーのなかで参加者の方からいただいた質問と回答を紹介します。Q.『LOGILESS』の商品マスタは『梱包アシストAI』に自動連携されるのでしょうか。また、フィードバックで最適化された情報は、LOGILESSのマスタに保存されますか?A.今回のAPI連携により、ロジレス様の商品マスタを梱包アシストAI側で利用できるよう自動連携されます。ただ、梱包アシストAI側で学習・最適化されたサイズ情報を「LOGILESSのマスタ側に戻して上書き保存する」という機能は、現時点で実装はされておりません。Q.梱包アシストAIの環境は荷主単位となるのでしょうか。また、契約も荷主ごとになりますか。A.梱包アシストAIには、倉庫切り替えや同一倉庫内での梱包エリア切り替えの機能があるので、単一のタブレット環境で荷主を切り替えることが可能です。また契約に関して、『LOGILESS』連携で梱包アシストAIをお使いいただく場合、LOGILESSの契約が荷主単位のため、梱包アシストAIも荷主単位のご契約となります。本池:梱包アシストAIは荷主様へのコストメリットもあることから、今回の連携はLOGILESSをお使いの3PL事業者様にとって、既存・新規の荷主様に交渉や提案をする際の、一つのいい材料としてご活用いただけるのではないかと思っています。勝藤:梱包アシストAIは非常に「ライト」なソリューションですので、荷主様への提案のネタとしてぜひ気軽に使っていただきたいです。また、本ウェビナーでは「梱包アシストAI」との連携についてお話いたしましたが、ROMSが主力としている自動倉庫でも、ロジレス様とは連携を深めています。より高度な自動化を目指す際にも、我々が力になれる環境を整えていますので、ぜひご相談ください。